薬と一緒に食べてはいけないもの |
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これまではお茶と鉄剤は一緒にのんではいけないということになっていました。 これはお茶に含まれているタンニンが鉄と結合するためです。 しかし製剤が進歩した現在は、お茶と鉄剤を一緒に飲んでもそれほど心配する必要がなくなりました。 牛乳は胃粘膜保護作用があるので、鎮痛剤などは牛乳と一緒に飲むほうが、多少効果は落ちるが、胃壁が壊れる副作用だけは逃れるかもしれません。 しかし抗生物質の一つであるテトラサイクリンや鉄剤は、牛乳と一緒に飲むと吸収がかなり落ちるので注意が必要です。 魚などのこげと薬を一緒に飲食すると、薬が活性炭の作用をするこげに結合し吸収が悪くなります。 アルコールは、それ自体に薬としての作用があり、さらに精神安定剤、睡眠剤などの吸収を速めるので、なおさら作用が強く出ることがあります。 したがって一般論としては、薬をアルコールと一緒に飲んだり、薬を飲む前後にお酒を飲むのは避けたほうがよいようです。 グレープフルーツもしくはそのジュースと薬を一緒に飲食すると薬の作用が強まってしまいます。グレープフルーツは、腸管にあるタンパクで薬を体外に排泄するチトクロムP-450−3Aという酵素の作用を抑えてしまいます。 結果として薬効が必要以上に高まってしまいます。 以上のように薬とある種の食べ物を一緒にとることは、いろいろ問題となることがありそうです。 薬はできるだけ避けたいものですが、万一服用する場合は、やはり“水”か“白湯”で飲んだ方が懸命といえそうです |
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ワンポイントアドバイス |
ビタミン剤などの一部の薬は副作用を起すことは少ないが、大多数の薬は益もありますが害もあります。 あるドクターがこんな話をしてくれました。『私の患者さんの老人が、たくさん薬を飲んでいたけれど、いくら飲んでも体調が良くならないので思い切って薬をやめてみることを勧めた。 そうしたら、それまであちこちがおかしく、気分が悪かったのが、すっかり良くなったと感謝された。 お年寄りの中にはいくつもの病院に足を運びそれぞれで出された薬を真面目に飲んでおられる方がいるそうです。 薬と薬の飲み合わせでかなり体調を崩していたようです。 日本でも米国でも、近代西洋医学以外の代替医療が注目をあびています。 実際、米国では患者の三分の一から半分以上が代替医療を用いているといいます。 その理由は、代替医療が薬を使わず自然に近い治療法で、しかもかなり効果があることが実証され出したことと、西洋医学の医療費がますます高くなってきたことなどがあげられています。 代替医療の代表が健康食品です。 |