活性酸素 |
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活性酸素は、様々な形で私たちの体内に発生し、多くの病気や障害を引き起こす原因となります。 皆さんには、活性酸素の有用性を十分に理解していただきたいと思います。 皆さんの身体に、病原体や異物が進入したり、身体が傷を負って細菌が入ってきたりすると、防衛最前線に食細胞(注1)が出動して、それらを食べにかかります。 食細胞が細菌やウイルスを食べ尽くすことによって、障害から身体を守ってくれるわけです。 やがて食細胞は、食い殺した細菌やウイルスを自分の体内で溶かし始めます。 この溶かす作用を行う為に産出するのが活性酸素なのです。 ここまで聞きますと活性酸素とは、人間にとって大変有益な物質です。 しかし、現代は環境や食品等の汚染、生活行動様式の変化などで、あまりにも細菌・異物・ウイルスの侵入が多く、食細胞内で過剰に作り出された活性酸素が食細胞外に放出されてしまっているのです。 そして、この食細胞外に放出された強い酸素毒性(注2)を持った活性酸素が、私たちの体内で多くの障害や病気を引き起こす原因となっているのです。 (注1)好中球、単球、マクロファージなど (注2)不安定な酸素が化学反応によって他の物質を変質させてしまうこと |